サトノダイヤモンドは、ディープインパクトの直系の種牡馬の中では特に胴部が長いロングボディーです。現役時代はその分、瞬発力勝負というよりは、大きなフットワークを生かして勝負するステイヤータイプでした。産駒にもサトノダイヤモンドらしさが伝わっていて、背中の短い繫殖牝馬につけるとちょうど良いバランスになるほど、遺伝力の強さを示しています。さらに脚元が健康であることも、サトノダイヤモンドから産駒に伝わる長所のひとつです。母系はアルゼンチンの血統であり、アルゼンチンの馬は調教から速い時計を出してビシビシと鍛えるので、脚が丈夫でなければ生き残っていけませんからね。クリストフォリの21にもサトノダイヤモンドらしさは随所に伝わっていて、手肢だけではなく全体のフレームが雄大で、ロングボディーとまで言いませんが、胴部に伸びやかさがあります。母はダートで走った大型馬でしたが、同馬は手肢がスラリと長く、全体のバランスが取れていて、芝の中距離路線でコンスタントに活躍するのではないでしょうか。